2008年3月19日水曜日

現代の経営:P.F.ドラッカー

今から半世紀も前に書かれたとは思えないほど、文句なしに秀逸な読み物です。
「マネジメント」と言う言葉を生み出したとされる巨人の代表作。
近年、再刊行されたものを入手し、読破致しました。

まさに、代表作としてふさわしい内容で、経営に携わるあらゆる階層向けに、
上田惇生氏の非常に分かりやすい翻訳で書かれた文章は、読む側に何のストレスもなくスッと入っていく感じがします。

我々のような経営素人にも、それぞれの立場で考えるべきことが書かれており、全く古さを感じることはありません。
原書のタイトルは「The Prectice Of Management」ですから、直訳すれば「経営の実践」となります。すべての理論は実践をともなって始めて意味を持つ、という真理がそこから見えてきます。

これまでの間に、様々な経営指南書、ビジネススキル、自己啓発書を手にしては、片っ端から読んできましたが、いずれも、その著者にとってはベストの手法・考え方であろうと思えるのですが、いざ自分にとっては「行うは難し」と思わせるものばかりでした。

ドラッカーの著書は、いずれも難しいことを要求することはなく、視点を変えることをの大切さを気づかせてくれます。そういうところが、時代を超えて愛されるゆえんでしょうか。

今回の再刊行シリーズは、全15巻で刊行されていく予定です。ようやく5巻を読み終えたところですが、次に読む本が楽しみです。

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