2009年8月1日土曜日

2009年7月


故郷八雲地区にも忌避伝説があったらしいが、この真偽は如何に。いずれにしてもここに書かれている伝説はほとんど信じていたなぁ。しかしながら冷静に考えると確かに変な話であって、何事もしっかり調べるこことが大事。


1961年生まれの警察官僚。らしからぬ語り口で読みやすい。様々な不祥事をしっかりと分析している、何事も跡で外部から見ると俯瞰的によく分かるものであるが、残念ながら渦中にいるとほとんど周りが見えないものである。それを考えると、常に自らに疑問を抱き続けられるトヨタという組織はすごい。


なんと、今年に入って2回も読んでしまった。しかも大半を読み終えるまで気がつかなかった。ほとんど何も記憶に残らなかったと言うことか。


私が読む数少ない女流作家。時間をテーマにした24編の私小説。かなりユニークな人生を送っているようだ。


ワタミの社員に向けて語ったビデオレターを本にしたもの。そのときそのときの社会・会社の動き、渡邉氏の表情、語り口とセットだと伝わってくるものが違うのだろう。ワタミには行ったことがないので今ひとつ分からない。


これまで読んだ中国古代の哲学者に関する解説の中で最も難解。超然と言うかシニカルというか、素直でないというか、弱みを見せなさすぎるようで近寄りがたい。


「ほとんどの人は天才にはなれないが、しかし、偉人にはなれるかもしれないという希望を持ってよい」なんと心にぐっとくる文章だろう、人はいくつになっても可能性を持っている。


自分が不平を口にしているのに気がつかない段階→自分が不平を口にしていることに気づく段階→意識すれば不平を口にしないですむ段階→無意識に不平を口にしない段階。21日間やり通せば人生が変わる。AComplaintFreeWorld.org


「心を高めるため」「仕事を好きになるように」「高い目標を掲げて」「今日一日を一生懸命に」「完璧主義で」「創造的に」働こう


昨今の食の安全に関わるルポ。いろいろと知らない現実が明らかにされていく。公邸料理人にタイ人が多いというのは知らなかった。


原題「Who will cry when you die?」ほどのインパクトが無い中身。こういった自己啓発書の多くはそれほど無いように違いがない。これといった特徴も別にない。さらにどんな自己啓発書も読むことに価値はない。実行することに価値がある。


ずっと読みたいと思って、ようやく手にした一冊、仏道修行者のあるべき姿として非常に厳しい行動を求める。道元の弟子が師の言葉を筆録したもので、他に読まれることを想定していないだけにわかりにくい部分もあるが、首尾一貫して語られていることが厳しい。


「わたしの履歴書」より。著者の考えを文章にした本は和あれど、彼自身の本はほとんど無い。独特の手法「仮説→実証」のプロセスを経て企業を成長させていく姿は他に類を見ない。また決してまねもできない。


原題「Ein Psycholog erlept das K.Z~強制収容所における一心理学者の体験」アウシュヴィッツからの生還者である心理学者が所内での衆人の心の動きを克明に記録したもの。20世紀最大の狂気は何故生まれたのか。理解不能。


平成二十年江戸川乱歩賞。北海道のスケールの大きな大自然が眼前に浮かぶ。登場人物の描写はどうか。あまりに特異。動機としても成り立ちうるのか。


シーボルトの専属絵師 川原慶賀の物語。いつの時代にも日向の存在を支える陰の存在がある。


中国内モンゴルの砂地を20年かけて緑地に回復させた一人の女性の物語。小さなひとつひとつの積み重ねが大きな結果を生む。


久しぶりに読んだ幸田は、9.11テロがテーマ。いつものさえが見られないのは、著者にとってあまりに近すぎるテーマであるせいか。あの事件、おそらく多くに人に傷を残していることだろう。


以前から感じていた国家神道への胡散臭さを偽物宗教と断定する歯切れの良さに拍手。本来の神道は民衆神道(やまと教)であって古代から近代まで綿々と受け継がれているもの。忠誠の対象は国家ではなく仲間。納得


昔学校で読んだ記憶があるが、孔子と子路を描いた「弟子」という作品は知らなかった。また実質的な作家生活は1年だけだったというのも驚き。


短編集。今バスジャックがはやりらしい。いずれも不思議な世界。普通の世界と一点だけが違っている。


推理小説としての完成度も高い。長編も書けるんだね。


雑誌連載のエッセイ。本当に死の直前に書かれた物。信じられない落ち着き。とにかく書かれた内容は歯切れよく、男前。肉声を聞いてみたかった。


江戸末期を舞台にした畠中ワールド。相変わらずのへたれの主人公の活躍。


1977年著者49歳。これも夢の話。河合氏が今の私と同年代の著作。「無意識」について初学者向けに書いたとあるが、理解しやすさとは対極。


京都を舞台にした新タイプの会談。訳分からんけどうすら気持ち悪い。


相変わらずはずれなし。最後の最後まで息つく暇なし面白い。


イスラム研究の第一人者、講演録らしいがこれを聞き続けるのは相当気合いが必要。シーア派、スンニ派の対立の素の解説もあり何となく分かったような気になったが、やはり難しい。


天才を天才たらしめたもの、好奇心→学習→好奇心→学習の繰り返し。競争も必要、誰を相手に?ある人は他者と、ある人は自分と、ある人は理想と。


正法眼蔵随聞記についてのラジオ講座を文章に起こしたもの。非常にわかりやすい入門書。こうやってみるとこの随聞記という書物は、時折手に取って、そのときの子こりに任せて読むことがふさわしい書物である。


大手カード会社の日本法人をリストラされた5人のベンチャー創設物語。これまでの作品と違ってあまりにさらりと軽い。軽すぎる。


新聞連載の日本語に関するコラムなどを集めたもの。国語教育を皮肉ったものではなく、只言葉の使われ方の変遷を語りつつ美しい言葉が無くなることを嘆く。非常に言葉を大事にする人。


同じ作者の本が並ぶのは珍しい。我々が習った世界史を別の角度から眺めたもの。特にイスラム社会から見た西欧社会とは、、、そういえば昔リスボンで見かけた「1549年日本発見」を思いだす。そう!日本は発見された。


今旬の作家の本を初めて手にする。評判になるだけのことはある。やや難しいテーマかなと思ったが、主人公の女性の最後の心の独白が良い。「図書館シリーズ」を早く読みたいものだ。それにしても有川氏が女性と初めて知りました。すみませんでした。


3年後に消滅する地球上で起こる、普通の家庭内での出来事。ありきたりのパニックを描かずに描写している。相変わらず面白いなぁ。ところで自分なら最後の8年間をどう過ごすだろうか、そういえば小学生の頃ずっとそんなことを考えていたことがあった。


久しぶりに読み応えのある新書。今やこの手の本を読むと、わがことではなく、娘達の将来へのヒントを探ろうという気が先行する。5年後、10年後、15年後、この社会はどう変わっているか、またよりより社会にするため我々がすべきことは、手放さなければならないものは、、いったい何か。


著者はかなりの思い入れを込めて書いた伝記のようであるが、文学史上の評価も高いようであるが、私にはさっぱり面白くなかった。


週刊新潮への連載コラムをまとめたもの。いつ読んでも面白い。短く平易な文章で、これだけの中身を書くことができるというのは素晴らしい才能。改めて生きていた頃に会いたかった。


ほとんど期待せずに読んだものの意外と面白くて良かった。“あなたに友だちがいないのは、自分のことが嫌いだから”思わずうなってしまう。自分のことを好きになるには、“傷つきたくないと思わない”“嫌われたくないと思わない”“バカにされたくないと思わない”


静岡県知事となった著者の10数年前の著書。いろいろな雑誌に書かれたレポートの寄せ集め。雑ぱくな印象。