2023年4月23日日曜日

2023年3月

3月は、小説が11冊、それ以外が6冊で計17冊という成績でした。

小説の内半分の5冊はお気に入りのシリーズ物で、他の6冊も初めての作家さんはありませんでした。かなりマンネリ化してきていますね。

本当は、新しい作家さんの本も読みたいのですが、お気に入りのシリーズは、どうしても外せなくて読み進めてしまい、他の本を探す暇が無いような感じです。例年この時期に発表される本屋大賞などは、その良い機会なのですが、今年の10冊はどうなんでしょうか?どれか読まれた方がおられれば、ご感想を聞かせていただければありがたいです。

てなことで、今月は、全くお薦めが見当たらないのです。どうしましょうか。

小説は、どうしても当たり外れが大きくて、自分に合わないと、読んでいても苦痛にしかならず、途中で断念してしまいます。

そういう意味では、小説以外の本のほうが安心して読めます。

4月もいまいち不調で、早くこのループから抜け出したい。と思う今日この頃です。

 

001/033

ひどい民話を語る会」京極夏彦、多田克己、村上健司、黒史郎

ここで取り上げられている民話というのは、民間で親から子へ、爺婆から孫へと語り継がれたいわばマイナーなお話しを指しています。中には語り継ぐ際、ウケを狙って、どんどん下品になっていくものやオチ教訓も全くないものなど、メジャーな昔話になれなかったお話が多数語られています。(3/1)

 

002/034

下り坂のニッポンの幸福論」内田樹、想田和弘

今の日本を指して、上り坂にあるとは誰も思っていないとは思いますが、先の見えない下り坂を降り続けなければいけないと考えている人は、意外と少ないのではないでしょうか。どこかでV字回復してくれるのではないか、神風が吹いてくれるのではないかと思っている人たちが多数おられるように思います。特に政治と中央官僚の世界に。この先、急坂を転げ落ちてしまわぬよう、徐々になだらかな坂道を下っていけるようにしていくのが彼らの仕事だと思うのですが、どうでしょうか。(3/2)

 

003/035

ゴーストハント5 鮮血の迷宮」小野不由美

お気に入りの小説です。信州にある奇妙な建造物が舞台で、人が次々に消えていく。面白いです。(3/5)

 

004/036

道頓堀の大ダコ 鍋奉行犯科帳」田中啓文

これもお気に入りのシリーズです。周りのキャラクターが存在感を増してきたように思います。面白いです。(3/5)

 

005/037

ルポ 誰が国語力を殺すのか」石井光太

ここで言う国語力とは、読解力あるいは理解力を指していると思われ、いわゆるコミュニケーション力の一部を指しています。国際比較の中でも、日本の子どもたちの読解力はかなり低いことが指摘されています。この本の中では、言葉が通じない驚くべき現状とそれを解消するための様々な取り組みが紹介されています。生まれてきた子どもの多くが最初に接する大人は親であることを踏まえると、親の役割は大きいと言わざるを得ません。家庭や地域で基礎を身につけて、学校や社会でもまれて成長していくというプロセスが崩壊しているというのが原因かもしれませんね。その最初の地点でこぼれ落ちてしまった子どもたちを救うセーフティーネットが必要だと考えられます。(3/7)

 

006/038

家裁調査官・庵原かのん」乃南アサ

この作者の本は結構好きで、昔からよく読んでいました。久しぶりに読んだ本はある種のお仕事小説なのですが、取り上げられているのは、かなりマイナーで殆ど知られていない職種です。昔、家庭裁判所の裁判官を主人公にした漫画があって、好きでよく読んでいたのですが、そこでも調査官という職種については、あまり認識していませんでした。

(3/11)

 

007/039

茨の墓標 警視庁文書捜査官」麻見和史

テレビドラマをきっかけに読み始めたシリーズですが、変わらず面白いです。ほぼ二年おきに出版されており、最新刊も今年発刊されていますので、早く読みたいと思っています。(3/16)

 

008/040

老害の人」内館牧子

こんな結末にならなきゃ良いなぁ、と思っていたとおりに終わってしまい、かなりがっかりしました。(3/16)

 

009/041

ゴーストハント6 海からくるもの」小野不由美

シリーズも佳境に入ってきて、今回の謎は相当に根深い物語になりました。おまけに頼りのボスが動けないという大ピンチとなりました。主人公の能力もかなり開花してきました。(3/18)

 

010/042

丸太町ルヴォワール」円居挽

かなり前の本ですが、京都が舞台になっているということで、京都市内の書店には結構展開されています。シリーズにもなっていて、気になっていたのですが、たまたま図書館にポツンとあったので、借りてみました。残念ですが、かなり大仰に書かれてもいて、私の好みではなかったです。(3/19)

 

011/043

狂気な倫理 『愚か』で『不可解』で『無価値』とされる生の肯定」小西真理子、河原梓水編

立命館大学大学院先端総合学術研究科の皆さんによる研究論集です。リンク先をご覧頂ければ、いかにディープなテーマについて真剣に研究されておられるかがわかります。いわゆる埋もれてしまっている人々の生活を記録しておくというのは、非常に価値あることだと思っています。かなり時間は掛かりましたが、面白く読了しました。(3/20)

 

012/044

ゾウに魅かれた容疑者 警視庁いきもの係」大倉崇裕

これまた好きなシリーズです。大がかりな密輸組織が関わる大事件を、いきもの係のメンバーが解決していきます。(3/21)

 

013/045

博多さっぱそうらん記」三崎亜紀

福岡博多を舞台にした幻想小説です。いつもの彼の作品らしくないのある大活劇になっています。彼の出身地はわかりませんが、現在は福岡県久留米市にお住まいらしく、 おそらくは隣から見た目で、福岡博多の確執を書かれたものと推察しています。これまでの作品とは違い、実在の場所を舞台としたため、かなり違和感を持ちながら読んでいました。面白かったですが、彼の作品ではないみたいです。(3/22)

 

014/046

みんなのふこう 葉崎は今夜も眠れない」若竹七海

この作家さんも好きな作家さんです。実はこの本は、かなり前に出版されていたものなのですが、最近新たに書き足されて、新装出版されました。改めて読みましたが、それでも面白かったです。(3/25)

 

015/047

撤退論 歴史のパラダイム転換にむけて」内田樹編

編者からの求めに応じて、それぞれの立場や考えから撤退について語った文章を纏めたものです。巷間よく言われているとおり、日本社会は明らかに小さくなる方向に進んでいます。しかしながら、政治の世界だけは、それに抗うように成長の旗を揚げて突き進もうとしています。その姿はあたかも先の大戦えの失敗と重なって見えてしまいます。先の失敗から何も学ばなかった日本は、さらに破滅に向かって突き進んでる様にしか見えない、というのが編者の問題意識ではないでしょうか。本来なら、今こそ損害を最小限に抑えつつ、安定した社会を作るための撤退戦略が必要だと思います。子どもたちのためにも。(3/27)

 

016/048

『神様』のいる家で育ちました 宗教2世な私たち」菊池真理子

話題の宗教二世と呼ばれる人たちを描いた漫画です。安部元総理の襲撃事件で注目を浴びていますが、私の記憶では、オウム事件の時にすでに問題として顕在化していました。ただその頃は、犯罪者の子どもという差別的な目で見られていて、全く救済もされませんでした。宗教と言うだけで関わり合いになることを避けようとする私たちの態度にも問題があるように思えます。(3/30)

 

017/049

厨房ガール」井上尚登

何でこんな本を借りてきたのだろう。不思議だ。(3/31)