2014年5月5日月曜日

2014年4月

なんとついに先月は二桁を切ってしまい、わずか9冊という読書量でした。そのうち小説は4冊、そのほかの5冊は全て新書というエライ極端な結果になってしまいました。

読書の時間があまり確保できなかったということもあるのですが、一方でなかなかこれを読みたいという本が見つけられないというのも事実です。
最近は、自宅で本を読もうとしても、すぐに眠くなってしまったり、本の中身に集中できず、唯一集中して読めるのが、通勤電車の中ということもあって、新書が多くなっています。

数少ない今月の本の中では、今更ながらですが“楽園のカンヴァス”が面白かったです。さすがに本屋大賞ですね。最近の賞の中では、“このミス”は、外れっぱなしで、“江戸川乱歩賞”も見る影もありません。唯一“本屋大賞”は健闘しているなぁと思っているところ、“のぼうの城”も面白かったし、“村上海賊”も読んでいるかなぁ。

001/042
伝える力2」池上彰
彼の著書はほとんど読まないのですが、これはたまたま借りて読んだものです。読まない理由ですか?個人的には、あの上から目線的な書きっぷりがあまり好きになれません。(4/2)

002/043
笑うハーレキン」道尾秀介
これもたまたま図書館で見つけたので借りてきました。話の筋としてはかなり荒唐無稽なのですが、社会の最下層に住む面々が、生き生きと描かれており、彼らの活躍に思わず声援を送りたくなる。読後感も爽やかで良かったです。(4/5)

003/044
楽園のカンヴァス」原田マハ
いやぁ、面白かった。さすが本屋大賞受賞作。しかも絵画に関する著者の知識が半端ではなく、読んでいてもぐいぐい引き込まれる感じ。冒頭に出てきた主人公の娘は、もう少し重要なキャラクターになるのかなと思ったのだが、意外な展開だった。(4/5)

004/045
とにかく守ることを旨として続けてこられたことに感銘を受けます。きっと葛藤はあったでしょうが、それはそれで素晴らしいことです。(4/5)

005/045
著者が言うところの“Why型思考”と“What型思考”の違いは何となく分かるけど、書かれているように“Why型思考”が万全というわけでもない。しかしながら、先の成長を考えるなら、いわゆる“5なぜ”とよばれるように “物事の本質”を捉えようとする意識はとても重要である。ただ、人に対してこれを使うと、相手を追い詰めることにもなりかねないので、使い方には注意が必要だ。(4/10)

006/046
いろいろな要素がぎっしりと詰まった、なんだかとても不思議な小説である。話の進め方がいささか強引で、実際こんな風に物事を進めたら大変なことになるなと思うのだが、エンターテイメントと割り切れば大変おもしろい。“やおい”なる言葉も初めて知りました。いろいろと勉強になるわ。また、社会学者金田淳子さんによる巻末の解説がなかなか秀逸。(4/15)

007/047
歴史をつかむ技法」山本博文
技法というより、ざっくりと日本史をまとめてみましたという感じの本。歴史は好きなので、それはそれで面白いのですが、結局“歴史をつかむ技法”って一体何だったんだろう。(4/17)

008/048
播磨灘物語」司馬遼太郎
今話題の“黒田官兵衛”の物語。幼少期から秀吉が天下を取るまで“軍師”として活躍した時期の官兵衛を描く。その後は秀吉からも警戒され、それを機敏に察して隠居してしまい、この小説では余話として語られている。それだけでかなり長い小説になっているので、一生を描くとなると大変なのかもしれないが、その後の官兵衛も読みたかったな。(4/20)

009/049
古代日本の超技術」志村史夫
これは自然科学の専門家が、古代の日本の技術について、そのメカニズムを解明しようと試みた本で、私のような科学音痴にも十分に楽しめる内容となっている。あらゆる科学技術は一朝一夕にできあがったものではないということは解っているのだが、土を焼いて固化したり、岩石から金属を取り出す技術をどうやって発見したのか、本当に不思議で謎は深まるばかり。古代人の偉大さに敬服する。(4/23)


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