11月の読書記録は計28冊、うち小説が21冊、それ以外が7冊ということになりました。小説には2組の上下巻ものがあったので、実質30冊というところでしょうか。
11月は、休日の仕事が結構あって外出することも多かったのですが、感染拡大が進んでいることもあって、それ以外の日は自宅で本を読むことに費やしたこともあって、読む日と読まない日の差が結構大きかったですね。
お気に入りの“ミレニアム”3部作が、終わってしまったのがとても残念で、都筑を読むべきか否かとても悩んでいます。どなたか、第4部以降を読まれた方はおられませんでしょうか。どうしよっか。
さらに、今月から生誕130年、作家生活100を迎えたアガサ・クリスティを読み始めています。高校生の頃に、1,2冊読んだのですが、改めて読み直しです。翻訳にもよるのでしょうが、味があって良いですね。しばらくは、何冊か読み続けようかと思います。
あとは、ローレンス・ブロックの作品も、ぼちぼちと読んでいます。
また、何か面白そうなシリーズ物があれば、読んでみたいので、是非とも教えていただければありがたく思っています。
ということで、お薦めの一冊ですが、小説では、“大名倒産”が圧倒的に面白かったです。過日読んだ“わが殿”とよく似た時代背景ですが、こちらは全くの創作で、その分エンタメ側に振り切れていて良かったと思います。ある種のサスペンス物のようでもあり、長さも全く感じず、一気に読み切ってしまいました。彼の小説には、いろいろなジャンルがあるのですが、こういった時代物は結構面白くて気に入っています。映像化されたら面白いだろうな。
さて、12月のラインナップはどんな感じになるでしょうね。皆さんはどう思われますか?って、分かるわけないですよね。
自分でもマイブームは突然訪れるので、楽しみにしたいと思います。
001/194
「その可能性はすでに考えた」井上真偽
非常に難しい。本格推理物に分類されるのだと思うが、数的論理学の初歩で躓いた我が身には難しすぎる。ちゃんと理解できる読者はどれくらいいるのだろうか。厳しい。(11/1)
002/195
「シンクロニシティ 法医昆虫学捜査官」川瀬七緒
昆虫学の研究者が犯罪捜査にその知見を生かすという本格ミステリ。これは第二弾かな。死体に集まる虫の様子などから経過時間、周囲の環境などを推理する。めちゃくちゃ豊富な知識に基づき書かれているようなのだが、どこまで本当なのだろうか?ただ、面白いことには間違いない。(11/3)
003/196
「甦った女 ダルジール警視シリーズ」レジナルド・ヒル
ハヤカワポケットミステリの一冊。イギリス警察で働くダンジール警視を主人公とするシリーズ物だそうで、初めて手にいたしました。紳士の国らしく洗練された主人公を想像していたのですが、全く違って、ごつい体軀で、違法すれすれの捜査も何のそのというとんでもない警察官でした。本作では、27年前に殺人罪で終身刑となっていた女性が、新たな証拠により、釈放されます。当時の捜査に関わった警察官に不正がなかったのか、監察入るのですが、当時若手警察官として捜査に加わっていた主人公が、独自の捜査をするという物語です。決して嫌いなストーリーではないのですが、主人公がちょっとね。このシリーズはもういいかな。(11/4)
004/197
「ロスジェネの逆襲」池井戸潤
言わずと知れた“半沢直樹”の原作本です。実は、池井戸さんの本はとても好きで前回ドラマ化される頃までは、大量に読んでいたのですが、ブームになってからはパタリと読まなくなり、今回久しぶりに借りてきました。ドラマをごらんになった方はよくご存じのとおりかと思いますが、子会社の証券会社に左遷された主人公が、銀行を相手に大型買収案件で真っ向勝負を挑み、結果銀行へ凱旋するという物語です。ちなみに大和田さんは出てきません。結果はわかっていても、最後に正義が勝つまでは、はらはらさせられて、一気に読める痛快な小説です。(11/5)
005/198
これは面白かった。時は幕末、越後の丹生山藩では積もり積もった借金が25万両。先代が長男に家督を譲ったところ、その額の恐ろしさにあっけなく急逝。やむなく庶子の四男が家督を相続。ところがそこには、先代による計画倒産の企てが。詰め腹を切らせるためだけに当主となった当代の運命やいかに。という物語ですが、著者特有のユーモアとほろりと泣かせる泣き所もあって、上下巻という長さは全く感じませんでした。休日の朝方から読み始め、夕方には一気に読み切りました。これは是非ともお薦めしたい一冊(二冊?)です。
(11/7)
006/199
「図書館の子」佐々木譲
不思議な短編集でした。舞台は戦前から戦後にかけての東京で、不思議な物語が綴られています。テーマは時間旅行。ふとしたはずみで時を超えてしまった(であろう)人たちが叙情的に描かれています。ただ、どの物語も暖かみを感じることがなく、ややうそ寒さを感じる内容であったのが残念でした。
(11/7)
007/200
「Think
right 誤った先入観を捨て、よりよい選択をするための思考法」ロルフ・ドベリ
今年、同じ著者が書いた本がベストセラーとなりましたが、実は順序としてはこの本の方が先にベストセラーとなりました。邦訳も一度されていたようですが、当時は国内ではあまり売れなかったようで、装いを新たに世に送り出されました。内容は、我々がついつい陥ってしまいがちな“思考の罠”について、52の実例をもって解説しています。もともと新聞のコラムとして書かれていた物のようで、非常に読みやすく書かれています。ただ、その多くは新たな物ではなく、すでに誰かが発表しているもの。それを上手く編集しているという感じです。(11/8)
008/201
「11文字の殺人」東野圭吾
もともと三十数年前に出版された本が、新装されて出版されました。三十数年前となると、著者が江戸川乱歩賞を受賞してまもなくという時期でしょうか。とある女性推理作家が、恋人であるルポライターの殺人事件の謎を追うという設定なのですが、今であれば、とてもあり得ないような警察の雑な捜査もあって、突っ込みどころは満載です。また、スマートホンどころかインターネットもない時代で、今の若い人たちには、とても想像できない世界でしょうね。考えてみれば、思いもよらぬように変転する“現在”というのは、小説には書きにくいテーマなんでしょうね。(11/8)
009/202
「目撃 天安門事件 歴史的民主化運動の真相」加藤青延
ペレストロイカにベルリンの壁崩壊という共産主義にとって怒濤の変化を遂げた1989年にお隣の中国で起きた天安門事件について、当時現場でNHKの香港支局長として取材していた著者の記録です。じつはこの年は、大激動の年だったにもかかわらず、私自身が公私ともに忙しく、バタバタしていた時期でもあったので、ほとんど記憶に残っていません。このルポを読むと、この事件の本質は、天安門広場での学生と人民解放軍の衝突ではなく、中国共産党内の激しい権力闘争であったことがわかります。開放改革を進めた鄧小平も、最後は強権をもって、今につながる中国共産党の一党独裁政体を守り切ったというところでしょうか。面白かったです。(11/8)
010/202
「空気を読みすぎる子どもたち 子どもの本音をイラスト図解!」古荘純一
著者は、私と同世代の小児精神科医。日本では数少ない専門医のようです。今の情報過多社会の中で、子供たちは我々の時代では考えられないようなストレスの下で育っています。結果として、自分を抑え、周りの空気を読んで同調していくことが身を守る術と思ってしまいます。でもこれって、どうやら日本に特有のことのようです。将来を担う子供たちが、もっとおおらかに育っていけるよう、大人が心がけたい8つのことが最後にまとめられています。①子どもの自己肯定感を高める、②『教育虐待』になっていないか見直す、③不安や恐怖を安心感に変える、④10歳までに自他への信頼感を育てる、⑤『うそ』『いたずら』で追い詰めない、⑥叱るのは、短く・少なく・比べずに、⑦大人が自己肯定感を高める、⑧『睡食住』は子どもの事情を優先する。著者には、何冊か別の著書もあるようなので、少し読んで見ようかと思います。(11/8)
011/203
「証拠は眠る」オースティン・フリーマン
20世紀の初頭、ロンドンを舞台に活用した科学者探偵ソーンダイク博士の活躍を描いたシリーズの一作。出版当時は、シャーロックホームズのライバルとして、人気を二分したくらいの勢いだったらしいのですが、私はその存在を全く知りませんでした。数日前に、新聞の広告でその存在を知り、それなら一度読んでみようと借りてきました。100年前の外国での出来事ですから、警察制度も裁判制度も違うので、かなりの部分を想像で補いながら読まなければならないのですが、最初は普通の自然死だと思えたある男性の死が、突如殺人事件の様相を帯び、ソーンダイク博士が綿密な捜査と科学的検証で、真犯人を暴き出します。ただ、その動機が切なく悲しみを誘います。なかなか面白かったです。(11/10)
012/204
「シリーズ古代史をひらく 渡来系移住民 半島・大陸との往来」吉村武彦編
ずっと読んでいるシリーズです。今巻は、“渡来系移住民”という耳慣れないタイトルです。昔、私たちは“帰化人”として習ったような記憶があるのですが、古代、大陸や半島から渡来し、日本に定着した人たちを指します。百済とは古くから交流があり、特に技術集団として、先進技術を伝えた人たちが多かったようですが、百済が滅亡すると同時に“亡命”してきた人たちもいたんでしょうね。(11/13)
013/205
「英龍伝」佐々木譲
幕末期に幕府の官僚として活躍した、伊豆韮山の代官、江川太郎左衛門英龍の物語です。若くから英明で、海外事情に通じ、お台場を築いたり、日本最初の反射炉を作ったりと先進的な人物でした。また日本で最初に本格的にパンを焼いた人という伝説もあるそうで、“パンの日”のいわれにもなっていると聞いたことがあります。妖怪鳥居耀蔵と反目し、痛い目にも遭わされたようです。物語としては、後半になって突然話が端折られたようになって、すこし消化不良のような感じが残りました。途中までは面白かったのに。(11/14)
014/206
「ギグ・エコノミー 人生100年時代を幸せに暮らす最強の働き方」ダイアン・マルケイ
隙間時間を上手く使って、有意義な人生を送ろうという啓発書。隙間時間に稼ぐ方法として、UBER~といったサービスが幅をきかせていますが、これが日本に入ってくると、事業主側が従業者を搾取するシステムとして機能するというのが不思議なところです。私も最初は、そういううがった目で見ていたのですが、日本だと、本書のサブタイトルにもあるとおり、正規雇用から定年でリタイアした人たちが、残りの人生を幸せに暮らすための指南書としてみると、しっくりきます。私も、あと1年と少しで直面するのですが、その後の生き方の参考にしたいと思います。(11/16)
015/207
「銀翼のイカロス」池井戸潤
ご存じ“半沢直樹”の原作、先日テレビ化された第二弾の後半部分、帝国航空の再建にまつわる物語です。合併後の巨大銀行における出身銀行別の派閥抗争が大きなテーマになっています。週刊誌に連載されていた頃に、ぱらぱらと拾い読みしていたような記憶があります。ドラマも面白かったですが、小説も文句なしに面白かったです。(11/17)
016/208
「毒島刑事最後の事件」中山七里
既発の小説家探偵が、刑事時代の最後に遭遇した事件を扱った物語。辛らつな言葉で心理的に容疑者を追い込んでいく様子はスピード感もあって面白い。就職氷河期、婚活、懸賞小説など様々な場面で、自らの承認要求が満たされなかった人たちを探し出し、彼らのゆがんだ自尊心をくすぐることで、犯罪を起こさせる“教授”なる黒幕の影がちらつきます。そんなことができるのかと思うのですが、そこは許しましょう。途中で、“教授”の正体がなんとなくわかってくるのですが、最後にさらにどんでん返しが待っています。終わり方はこれしかないのかと思いましたが、そこはもう一ひねりほしかったかな。(11/18)
017/209
「殺人犯はわが子なり」レックス・スタウト
かなりの古典なんですが、安楽椅子探偵のネロ・ウルフシリーズの一冊です。名前だけは聞いたことがあったのですが、初めて読みました。お気づきのように、最近ハヤカワのポケットミステリをつまみ読みしております。読み出すと結構はまってしまい、ついつい手が伸びてしまいます。ただ、このシリーズは、もういいかな。(11/21)
018/210
「緋色のシグナル 警視庁文書捜査官エピソード・ゼロ」麻見和史
これも人気シリーズですが、主人公の女性捜査官が、警視庁文書捜査官となる前に、所轄署に勤務していた時期の物語。文字から事件の手がかりを見つけ出す才能を発揮しています。面白かったです。(11/21)
019/211
「官製ワーキングプアの女性たち あなたを支える人たちのリアル」竹信三恵子、戒能民江、瀬山紀子編
世間には、どれぐらい知られているのか分かりませんが、国・地方を問わず公務員の仕事の多くが、いわゆる非正規雇用の職員さんに担われています。特に○○相談員といった職種に多いようです。たとえば、ハローワークで求職者の相談に応じておられる方もほとんどが実は非正規の職員さんだったりします。残念ながら、一人の収入で家計がまかなえるほどの収入にはなっていないようで、それが“官製ワーキングプア”と言われる所以です。この件については、コメントしづらい立場にあるのですが、少なくとも自分の娘たちには進めたくない選択肢です。(11/21)
020/212
「ミレニアム3 眠れる女と狂卓の騎士(上)、(下)」スティーグ・ラーソン
最近ドはまりしている人気シリーズの第三部です。まず、冒頭は第二部の最後からの続きとして始まり、しばらくはサスペンス風に進みます。途中からはポリティカル・ミステリ風になり、最後は法廷ミステリとなって大団円を迎えます。この続きが本当に楽しみなんですが、残念ながら本作を書き終えた時点で作者が急逝します。本当に残念。作者のPCには、第四部の原稿が7~8割まで完成した状態で残されているようですが、今のところこれが日の目を見ることはなさそうです。結果的に、全く別の人物が第四部から第六部までを書き上げ、シリーズは完結しています。第三部までは本当に面白かったので、この先も読み続けようか、悩んでいます。結末は知りたいけど、スターウォーズのようだったらがっかりするし。どうしましょうか。(11/22)
021/213
「オリエント急行殺人事件」アガサ・クリスティ
2020年は、アガサ・クリスティの生誕130年、作家デビュー100年という記念の年に当たります。ということで、先日ある人に勧められたこともあって、しばらくはクリスティを拾い読みしようと思っています。名作と誉れの高い本作ですが、ひょっとするとオールスターキャストの映画の方が有名かもしれませんね。私もストーリーは知っているのですが、本当に読んだかどうかの記憶が曖昧です。個人的には、ミステリとしてはルール違反じゃなかろうかと思うのですが、社会派小説としてみたらありなのかもしれませんね。(11/22)
022/214
「感染症はぼくらの社会をいかに変えてきたのか 世界史のなかの病原体」小田中直樹
コロナ禍で急遽書き上げられた本で、日経ビジネス誌に毎号のように広告が出されているので、借りて参りました。過去世界をおそったペスト、コレラ、インフルエンザなどが社会をいかに変えてきたのか、と言うことが書かれています。ただ、ご本人も触れておられるように、フランス経済史の専門家がなぜ??という感じです。ほとんどは、既存の研究者による著書から借りてきた言葉が多く、さらに???。(11/23)
023/215
「スキマワラシ」恩田陸
面白かったです。400ページを大きく超える超大作ですが、長さは感じません。文体が独特で、読みにくいかなと思ったのですが、どっこい半日ほどで一気に読みました。不思議な能力を持つ主人公(語り部)が、その能力をきっかけに、自分が抱いていた家族に関わる謎を解明します。時折姿を現わす少女の正体までは明かされませんが、まぁ、それはどうでもいいかなという感じになります。(11/23)
024/216
「泥棒は深夜に徘徊する 泥棒バーニィ・シリーズ」ローレンス・ブロック
これまた好きな作家のシリーズ物です。本当に初期の頃の作品は図書館にもないので、読める物から探し探し読んでいます。犬も歩けば棒に当たる。泥棒が深夜に徘徊すると、とんでもない事件に遭遇する。いつもの禁を犯したばっかりに、強盗殺人犯の一味の疑いをかけられ、その事件の謎を解かざるを得なくなります。最後には、事件関係者だけでなく、登場人物のほとんどを集めて謎解きをするという、不思議なスタイルのミステリです。(11/23)
025/217
「石の繭 警視庁殺人分析班」麻見和史
最近お気に入りの作家さんによる別のシリーズです。こちらも警視庁捜査一課の女性捜査官が主人公で、彼女を取り巻く仲間が、行きつけの居酒屋で非公式な“殺人分析班”会議を開き、事件を解決に導くという物語のよう。本作では、同じく捜査一課の刑事だった主人公の父親が関わった過去の事件と密接に関係する事件の謎を解くのだが、物語の中頃から話の筋が見えてくるのだが、そこに気がつかない分析班が、かなり不思議。かと思うと、終盤になって突然彼らの勘が冴え渡り、大団円を迎えるというのが、かなりむずがゆい。ほかの作品はどうなんだろうか、もう一作くらい読んでから、どうするか考えよう。
(11/24)
026/218
「魔眼の匣の殺人」今村昌弘
昨年の今頃、映画化で注目された「屍人荘の殺人」の続編。映画ではあまり詳しく描かれなかった、とある組織の謎に絡むお話です。いわゆる予知能力が関わってくるのですが、それを置いといても、本格推理としていちおう成立しています。謎の機関を巡る事件はまだまだ続きそうな展開なのですが、どうなのでしょうか。この本は、昨年の映画化と同時期には店頭に並んでいたような記憶があるのですが、あまり話題にはならなかったようにも思います。面白かったけどなぁ。(11/28)
027/219
「予告殺人」アガサ・クリスティ
クリスティと言えば、“名探偵ポアロ”と“ミス・マープル”。この作品はそのミス・マープルシリーズの一冊です。とある地方紙に載せられた殺人事件の予告広告。予告された場所に集まってきた物見高いご近所さんたちの目の前に、ピストルを持った暴漢が現れ、銃をぶっ放した後、命を落とします。単なる殺人未遂と自殺に見えた事件の謎をマープルが解きます。シリーズの中でも名作と誉れ高い一作です。(11/29)
028/220
「笑え、シャイロック」中山七里
シャイロックとは、ベニスの商人に出てくる冷徹な高利貸しの名前ですが、この小説には、同じ通り名で呼ばれた銀行の債権回収担当者が出てきます。凄腕で次々と難件を解決していく中で、何者かに殺されます。その犯人を捜すのがメインと思いきや、彼の後を継いだ後任が、同様に宗教法人や暴力団のフロント企業からの債権回収に活躍します。実態とは大きくかけ離れた回収劇で、リアリティに欠けるのですが、エンタメとしてはありかなと思います。まぁ、その分ミステリとしてはダメダメでした。(11/29)