2010年5月4日火曜日

2010年4月


当たり前のことが当たり前に書かれている。これらは「戦略」なのか?


一方の言い分だけを真に受ける訳にはいくまいが、おそらくこの文章のほとんどは真実なんだろう。国を愛することと国旗国歌を敬うこと、さらに天皇制を支持することは同じではない。それらを混同することに不幸の源はある。


部下が男性であるか女性であるかによって、それほど違いがあるとは思わないようにしている。全ての人がもっている力を120%引き出す。それが最も大事な仕事。


文章の端々に若さが感じられる。気負いも感じられる。考え方の基本に間違いはない。


後継者を育てると言うことは難しい。王道はない。


著者の自衛隊時代の経験を基(?)に書かれた物か。山本七平の時代とあんまり変わらんなぁ。


著者の海外協力隊時代の経験談。短期間で成果を生むのは難しい。


久しぶりに面白い小説家に出会う。流行の警察小説。鳴海了シリーズの第一弾。





昔は狂ったように読んだものだが、、、昔のようには楽しめない。


加賀恭一郎、優しげ、哀しげな眼が目に浮かぶ。


松下整形塾での講演録。素志貫徹、自主自立、万事研修、先駆開拓、感謝協力。


①仕事の意味を考える、②物事を前向きに受け止める、③自己原因で考える、④自分の可能性を信じて自分らしくやる、⑤目指すことをあきらめない。


ピンチはチャンス 言い古された言葉であるが、常にそう思っていたい。そのためには自分の足下を本気で見直す必要がある。その勇気はあるか。


加賀恭一郎、推理小説でありながら人情ドラマ。これはテレビにもってこい。


朝起きて自分が一匹の毒虫になっていたら、ただ呆然とすごすのみ。いっそ狂ってしまえれば。。


わたしの世代にとって、最後の教養主義の象徴は「朝日ジャーナル」。イキがって買ってはいたが、ほとんど読み通すことはなかった。そして今、「アンチ教養主義」がはびこる世の中。世の行く末は真暗闇。


鳴海了第2弾。新潟から東京へ。小野寺冴登場。未だに成長しきれない不器用な主人公。

2010年4月8日木曜日

2010年3月


著者曰く、交換の書籍には不正確なもの、明らかな誤りを含むものが多いので正確を期したとか。おかげで読みにくい。理解しにくい。


かの大野耐一氏のリーダーシップ。部下に仕事してもらうというのは難しい。


押しつけられる人 かもられる人 いじめられる人 優しいだけでは生きていけない。


塔組みは木組み、木組みは木の性組み、木の性組みは人組み、人組みは人の心組み、人の心組みは棟梁の工人への思いやり。工人の非を責めず、己の不徳を思え。難しい。


すべては幸之助賛歌。全てが、どの局面にも当てはまるものではないと思うのだが、上司になって人に仕事をしてもらおうとするとき、その難しさは昔以上ではないか。どんどん難しくなっているのではないか。


つまらん。こんなやつが外交通を気取って語るのは片腹痛い。不愉快な本を読んでしまった。


本当かどうか判別不能。だって脳の働きなんてほとんど解明されてないじゃないか。


ものすごい迫力。素晴らしい写真。百聞は一見に如かず。


今をときめく伊坂のデビュー作。少し肩に力が入っているような堅さが感じられる。


いつもながら素晴らしいが、主人公拓美の心が一気に解けていく様は少々強引なような。


予想していた内容とは全く違う、ツイ引き込まれる筆の運び。絶対にあり得ないような設定ではあるが、こんなホテルがあって良いかも。


ツイ続けて読んでしまったが、やはりちゃんと秋冬の順に読むべきだった。一気に結末まで入ってしまった。失敗。


SENSE OF COHERENCE(ストレス対処能力)、首尾一貫感覚(?)、元気になる力(やりがい、働きがい)、把握可能感(俺が責任を取る)、有意味感(意味がある、価値があるというメッセージ)、処理可能感(お前なら大丈夫だ!)


タイトルに惹かれて買ってはみたものの、気持ちが走りすぎて読むものが置いてけぼりになったような感じ。


30年にわたり、リーダーとして第一線で活躍した人だけにとても鋭い指摘。年上のようだけど一年年下。


面白い…のだろうか。あまりに荒唐無稽で、、、


長い長い物語。エピソードに描かれていない60年はどのように過ぎていったのだろうか。


安倍政権が崩壊していく様子を伝えるルポ。真実は闇の中だけど、実際は何が起こっていたのか、はたまた何が足りなかったのか。



わからん、何故あれほど騒がれるのか。。。


データが並べられたもので、解決策を提示するものではない。しかしながら、直ちに考えなければならない重要な課題である。余裕は残されていない。

2010年3月7日日曜日

2010年2月


前著ほどのインパクトはないが、どれをとってもおなじみの会社(但し、特定の分野で)ばかり。これからも、こういった企業が残っていく社会であってほしい。どの企業もリーダーシップが素晴らしい。


鬱についての基本的知識のおさらい。予防法、治療法、認知療法についての記述もあるが、周りにそういった人がいたとき、部下がそうなったときの上司のあり方については多くの書籍があるが、同僚、友人、上司への対処の仕方ってあんまり見たことがない。


昔から体を冷やすことは良くないと言われてきたが、体温を上げるポイントは筋肉の質と量。されば具体的に何をすればよいのか。内にこもらず歩こう。


長野県川上村で奇跡を起こした村長の話。こういった改革の軌跡は、本人の話ではわかりにくい。取材力や文章力に優れたライターはいないのか。


中公新書中では非常に評価の高い一冊。噂に違わず素晴らしい内容。歴史というのは常に勝者の論理と視点で残されていく。激動の明治維新も然り。誰もがそれぞれの物語の主人公。後半の明治維新分析は秀逸。


愉快/痛快。前作と同時並行で進むもうち一つの事件。こいつは頭が良い!参った!


ビジネス雑誌に連載されたもの。とても読みやすくまとめられている。臨済宗の僧であるが、道元の書からの引用も多い。心に揺らぎが生じたときに頼る教えより、風を受けても倒れぬ心を持ちたい。


物事をロジックで考えるには、、本を読むだけでは鍛えられないのではないかと思うのだが、どうしてもこの手の本に手が伸びる。身に付けるにはどうしたら、、、、


一年十二月、各月に一つのテーマを与え、それに関わる禅語を紹介し解説する。著者自身が手許において拾い読みしたくなる気持ちも良く分かる。


人生の成功者(?)、比較的メンタルが強いと思われる人々とのインタビューを通じて、彼らの内面を推測してみる。どの人をとっても波乱に富んだ人生の末に現在がある。努力の末か天与の才か、育った環境がそうさせたのか、刺激に対する反応は個体によって様々。であるならば、、、、


『論語』の中から、特に有名な章を取り上げて、詳しく解説。親しみやすくわかりやすい、ただ少々砕けすぎの様な気も、、、、


ゴールドラットの制約理論と大野耐一のトヨタウェイをわかりやすく解説。注釈が多すぎてかえって読みづらいぞ!!


いやぁ、面白かった。私たちが自分のことを考えるとき、実はこんなバイアスが係っていたとは、指摘されると腑に落ちるが全く気がつかなかった。本当は好きではないけれど、皆がそうであるならば私も合わせなければ生きていけない。


アメリカ版の失敗学、原題は「JUST CULTURE」こいつも面白い本だった。医療や航空など生命と直結する業界だけでなく、どんな仕事においても守られなければならないもの。それがJUST CULTURE。マネジャーは常に肝に銘じるべき。


10人の恩人に感謝を伝える。なりたいと思う10人とつきあえ。悩みを解決したければ10人の異業種の人とつきあえ。真面目に人生を語り合える10人の友を作れ。自分の枠を広げるには10人の異性とつきあえ。先祖10人の名前、大切な10人を思い描け。


10年分の「致知」巻頭言。感謝。おかげさま。


何か参考になればと思って買っては見たが、残念ながら上手な文章とは言えない。


ラオス人は日本人の3倍コメを食う。ただそれだけの記事のために読んだ本。意外な食に関するデータが満載で、ぱらぱら読むには良いかも。


関東の「バカ」と関西の「アホ」はちょいと違うと思う。この「アホ」のニュアンスを伝えるのは至難の業。世の中にはびこる「アホ」たちへの愛と哀にあふれた一冊。


「人を動かす」「道は開ける」の2冊ほどの感動はない。書かれた時期もかなり違うよう。どう読んでも昨今のハウツーものと大差なし。


もし豊臣秀吉の子孫が生きていたら、、、、太閤さんは大阪人に取って、特別の意味を持つ。

2010年2月4日木曜日

2010年1月


著者にとっては、最晩年の作品。孔子とともに旅をした弟子によるモノローグ。ところどころに独自の解釈も見える。孔子という人物には謎が多い。教団を率いての10数年にも渉る放浪の旅、貧しくて食べるものにも事欠く始末。そのたびの目的動機が見えない。その動機を井上流に推理する。


予想以上のおもしろさ、世の中には漢字本があふれているが間違いなく最高峰の一冊。外来文字である漢字が如何に日本に導入されてきたか、はたまたどのような歴史を経てきたか、とても詳しく書かれている。改めて日本語について考える良いきっかけとなる。


誰もが等しく感じている、今の閉塞感の招待はいったい何なんだろう。これを打ち破れる政治家は現れないのか。皆が等しくだまされているのか。誰かの働きを待つのではなく、我々自らが発想を変えることが必要、ためることばかりでなく、上手く使うすべを考えないと。


承認理論のオーソリティーによる近著。私には、承認欲求、自己実現欲求のその上に利他欲求というものがあると思うのだが、彼によると利他の心も、相手方からの承認を得ることが真の目的になっていると言う。その部分では異議あり。


鳩山内閣の外交ブレーンの一人。のっけから我々が世界を見るときの偏りを指摘され、心にぐさりとナイフを突き立てられたよう。日米安保の評価も全く違う。中国・韓国によるビンのフタ説は初耳、確かに頷ける。


池田氏独特の「死」についての考え方とらえ方が何編も集められたものであるが、内容はすべて同じ。彼女がずっと考え続けた「死」。死というものは存在しない。では死とはいったいなんぞや。生きて入る人間には絶対に分かるはずのないもの。彼女はそれを見つけたろうか。


個人がシステムの一つの歯車・部品になった社会、すべてが監視される社会。近い将来やってきそうなそんな社会がユーモラスに描かれている。とはいえテーマは重く、すかっとした解は描かれていない。


コミュニケーションを円滑に進めるためのテクニックものかと思いきや、著者自身が鬱病で現在も治療中であること、さらにはその視点から見たコミュニケーションのあり方についての所論など、非常に興味深く参考になる。


希代の知識人による対談、時折参考になる話はあるのだが、歴史認識のあたりになると突然に内容が非論理的、感情的になってくる。もう少し丁寧に話してくれれば、しっかりと読もうという気になるのだが。


戦国末期の宣教師による日欧文化比較論。当時の日本の風習風俗を伝える貴重な文献。ところが読んでびっくり、当時の日本の風習はほとんど現代の日本には伝わらず、ヨーロッパ文化が幅を利かせている。どこかおかしくないか。


不幸の原因と幸福をもたらすものについて、丁寧にその考えを述べている。世の中の働く女性のために書かれた(としか思えない)「家庭」の章は読み応えあり。


まさかこんな本を読んでいるときに、あんな訃報を聞くことになるとは、妙な符号に背筋が凍る。いくらありがたいお経であっても、肉親を亡くしたばかりの身にはうつろに響く、いつか執着を離れ平らかな心持ちになれるときはくるのだろうか。


本を読みすぎると自分で考える力を失っていくそうである。そしてまたドイツ語の文法が破壊され、奇妙な単語や言い回しの反乱に警鐘を鳴らす。今年は没後150年。


平尾誠二という人を再評価した。高校・大学・社会人のすべての段階で日本一になった人間というのはそれほど多くない。そしてそのすべてでリーダーであった人は彼だけだろう。その経験から得られたものは大きく我々には想像もつかない。その経験がコーチとして凄みを出す。


伝統的に貴族というものが存在する先進国としては珍しい国、
イギリス。構造的に、格差が生まれることは仕方がないのだろうか。財産を持つものが力を得て、さらにその力を継承していく。かくして富者は富者として、貧者は貧者として拡大再生産されていく。やがて日本も。



推理小説風の作品集。意外性には乏しいが良くできたお話。


確かにこの本を読むと大丈夫なのかも、という気にさせられるが、でもどうなのだろう。本当に未来のことや、子供達、後の世代のことを考えたら自重することが大事なのではないか。


タイトルがうさんくさげで、買わずに借りて読んでみたが、内容的には買って損はない内容。最初は単なる営業のノウハウ書かと思ったが、人生の指南書としても意外にいける。


この人の本は読む度に心にぐさりと突き刺さるようで恐ろしい。読む度に気付きが得られる。重荷と感じること、いやなこと、いとわしい人間関係、それらはすべて自らが招いたもの。そのしがらみを断ち切るのは本当に難しい。ましてや大事なものを人質に取られているときには。


もう少し面白いかなと期待して読んだのだけれど。。


財務省の官僚が書いた物と高をくくっていたが、意外と面白かった。日本の貧困の状況が丹念に書かれており好感が持てる。またわかりやすい。ただ、後半でその解決策として一気に日本流のマイクロファイナンス実現まで持って行ったのは少々強引かと思う。官僚の我田引水。


三部作の仕上げはあまりに重い。読んでも心晴れず、何か大きな塊を飲み込んだような気がする。


「ゴール」「ゴール2」と違い、「人」を題材にしており、全く違った印象を与える。「すべてのものはとてもシンプル。」本当にそうなんだろうかと疑問に思ってはいけないのだろうか。


運命というものは変えられるものか、切り開けるものか。振り返ったときそこに軌跡のように見えるもの。それが運命か。目の前に広がるのは可能性だけ。選択するのは意思の業。しかしながら過去の延長に未来があり、選択幅が限られることも多い。それは運命か。

2010年1月2日土曜日

2009年12月


丹波亀岡じゃないよ、当時は亀山


高校時代に狂ったように読んだ星新一。文庫改訂の度にあれほど手を入れていたとは知らなかった。さて、娘達の世代で読んでいる者はいかほどいるのやら。


徳川幕府の外交をキーにする歴史小説。ただ、ちょっと違っているのは、三代家光が鎖国をせずに全面開国に踏み切ったところ。歴史に禁物の「たら、れば」大胆に無視した作品。


さっぱりわからん。この対話編の主題は何か。おもしろさが理解できない。


大胆な発想、詳細な描写、いつもながら面白い。


「裏日本」という言葉・単語を目に耳にしなくなってどれほど経つだろう。裏日本の生活を離れた身としては胸にいたいことであるが、明治以降の政策の果てが現在の状況を招来している。我が身に何ほどのことができるやら。


中国の古典「小学」を題材に、身の処し方について説く。残念ながら簡単に手に入る「小学」は見あたらない。一度じっくりと読んでみたいものである。


「テツ」のための本であるはずが、「テツ」が自己満足するための本になっている。臨場感が伝わってこない。


著者の尊敬する小林秀雄の名著になぞらえて書かれた物。「言葉」から「言葉」へ当然のように流れるように飛び跳ねていくのだが、うまくついて行けないと取り残されてしまう。そんな気分。




議論で重要なことは勝ってしまわないこと、とはいえ完敗してしまったら元も子もない。さてそれでは議論に勝つとはどういうことか。同じく負けるとは。要は目的さえ達せられればどっちでもよいことなのでは。


儒教は宗教であるという当たり前のところから出発する。さらに原始儒教は日本に正確に伝えられなかったとも。まさにその通り。儒教はあまりに誤って理解されている。


彼が,こんなに面白い話を書いていたとは知らなかった。「1984」だけではなかったのだと。読み始めからお終いまで一気に読んでしまう。動物たちになぞらえて、恐怖の時代が表される。




ジェラシーは最大のエネルギーとも言う。プラスに向かえばこの上ないが、マイナスに向かうと目も当てられぬ。著者によると、他者のそれはすべてマイナスに作用するとか。


いすれも少し悲しい物語。ストレートではない少しひねった悲しさ。


まるで歴史の参考書。日本史を彩る人物が歌人としても活躍する。


中国南北朝時代の悲劇の王の物語。舞楽の題材としても有名。わずかな資料から物語を編むのは難しい。それにしてもこの主人公、格好良すぎじゃないかい。


出版当初から気になっていた本。確かに江戸時代までの日本の庶民文化は世界最高峰だったろう。しかし今のサブカルチャーブームは怪しい。それほど評価はしていないのだけれど。


あまり面白くない。単なる歴史書という感じ。


入ってることは間違いではないのだろうけど、そのままに信じて良いものかどうかは疑わしい。少なくとも今の日本のありように対する危惧については共感を覚える。


「自分はツイてる」「今日もイケてる」「皆さんのおかげです」「ありがとうございます」ひとつひとつは簡単なこと、そしてとても大切なこと。


何となく信じ込んでしまっている常識を検証する本。ただ過去の事象からその要因を推定することは容易だが、その原因を今種をまいたからといって、必ずしもその結果を導き出せるとは限らない。だからこそ難しく面白い。


メンタルヘルスの初級テキスト。今はまだそれほど必要性を感じないけれど、いつかは必要となる知識。むしろ自分が折れてしまわないようにするためにはどうすればよいかということのほうが大切かも。いずれにせよこういう人たちは確かに増えている。


ある種ハチャメチャ幕末史なのだが、テレビドラマにしたら面白そう。史実と違うといって怒る人がいるだろうか。


最近身近にある草花が気になって仕方がない。この本は、誰もが知っている(つもりの)草花についてわかりやすく書かれた素人向けの入門書。大きい小さいにかかわらず、どんな生物も理由と目的を持って生きて入る。そしてその目的を達成するために驚くような工夫を凝らしている。


第4回このミステリーがすごい大賞。確かにすごい、噂どおりのおもしろさ。登場人物が非常に魅力的。本業は医者だとか、何故理系の作家の推理小説は面白いのか。


前作同様面白い。続きを読みたくなる。


京都大学教授、あまり期待していなかったところ意外に面白い。思想的にはチョットと思うところもあるけれど「考え方」という面からいうと頷ける話ばかり。「自分とは何か」「直感を大切に」「行動しながら考える」「良き異端を目指す」「世と人は元来うまくいかないもの」etc.


一大ブームを巻き起こした「フェルミニ推定」の解説。「結論から」「全体から」「単純に」考える→「仮説思考力」「フレームワーク思考力」「抽象化思考力」。そしてそれらを支える「論理的思考力」「直感力」「知的好奇心」。はてさて、これらは訓練することができるのだろうか。


プロの技術を体得しようというのはとても無理。それはとても高度な技術。しかしながら、その心構えを多少なりとも理解しているのといないのでは大きな違い。周りの人と調和しながら働くためには欠かせない。


私たちにとっては至極当たり前のルール。男女の差別は無くなったとはいえ、働く上での女性のハンディキャップは大きい。本人の努力だけでは越えられない壁。その壁をなくすのは我々の役目。


言い回しの言葉は易しいけれど理解するのは難しい。理解しようとするのが間違いなのか。まさに只管打坐。ひたすらに生きるのみ、理解しようとするのではない、悟りを得ようとするのでもない。


もう一度しっかりとこのノートを使い込んでみようと思う。毎日の思いをきっちりと書き込もう。やりたいこと夢はたくさんあるけれど、どん欲にすべての夢を実現させよう。逃げない、あきらめない。


ヴィゲントシュタインの論理哲学論考を読む前に参考になればと思い読んだもの。難しいことが平易な言葉で書いてあるのだが、「言語ゲーム」という概念がつかみきれない。「人のふるまい」「一次ルール」「二次ルール」、ほんの少し先にあるような気がするのだけれど、届かない。


日本経済への助言が一章。氏の言うインフレ政策には納得できる。誰か勇気を持って踏み切れる政治家はいないのだろうか。


痛快。少し決まり悪げであるが、言葉を扱う作家らしく国語教育の問題点を指摘する。確かに国語の最も大切な役割は意思を伝えることだと思う。コミュニケーションの責任は伝える側にある。そのためにもわかりやすい日本語が大事。


いろいろな小手先のテクニックを詰め込んだ本。「上司」としては如何に「部下」のモチベーションを高めるかということに全精力を注ぐ必要がある。そのためには「対話」を。それも自分を殺した対話ではなく、自分を活かした対話を。


考えることを止めてはいけない。考えることを忘れてはいけない。考えることをあきらめてはいけない。考えるとは人であると言うこと。人であり続けるためには考え続けなければいけない。


歴史に「もし」があったら、歴史上の出来事を題材にした小説。今月はこの手の本を何冊か続けて読んだが、実際のところ歴史上の出来事というのははっきりしない。本当の龍馬はいったい何を考えていたのだろうか。そういう世界は面白い。


英国の医療制度についての非常に詳しいレポート。著者は厚生労働省の官僚とコンサルタント。世の中に完全な制度というのは存在しないといわれるが、それにしても理想に近い制度。それがまた時代とともに改革を重ねているというのが素晴らしい。


レバレッジを利かせて少ない労力で成果を上げるということは、決して楽をするということではない。効率的に労力をかけるということ。しかしながら、経験を重ねないと効果を生むかどうかなんてわからないのでは、効率だけが基準ではないような。


行動経済学に関するとてもわかりやすい入門書。誰の推薦だったのか記憶にないのが残念。参考書籍一覧も充実しており、それを手がかりに読んでいくのも楽しいだろう。


何故そんなに売れたのかしら。この手の本の常として書かれていることは当たり前のことばかり。実行できたら苦労せんちゅうねん。


変えられるのは自分だけ、自分が変われば相手も変わるというのはちょいと違うような気がする。世の中の人生訓では「自分が変われば周りの世界も変化する」と説くばかり。この本も然り。正しくは自分のとらえ方が変わるだけではないか。それを許せる人と許せない人がいる。成長できるのはどちらか。


HBRの論文を集めたもの。読みやすい筆者と相でない筆者との差が大きく若干読みづらい。単発なら良いのだけれど同じテーマとなるとつらい。中では、後正武氏の「孫子の戦略学」は参考になる。「孫子」は戦略書としてだけではなく「生き方の指南書」としても再評価できるのではないか。


山本七平以来の「空気論」の名著。日本独特の「空気」をつくるのは「日本語の特性」であるとする。「言葉」は重要、「空気」を一気に変えてしまう。


2009年最後の一冊になったのはこの本。2009年の年頭に彼の言葉を引用した総理大臣はその座を追われた。ところで、この定義集。何故は「幸福」は未定義である。さて、彼はなんと定義づけるつもりだったのか。

2009年は計394冊でした。