2009年10月3日土曜日

2009年9月


『ソフィーの世界』を翻訳した独文学者の哲学エッセイ。哲学者ではない著者が哲学について語る。若干事実誤認があるのが残念。


プラハの春、ベルリンの秋から続く中欧三部作とか。ベルリンの秋は在欧中に読んだので、およそ10年ぶり。元外交官なのだが、小説はだんだん下手になっているようで、少し痛い。


初めて通読しました。ジーキル博士は理性の人かと思っていたら、むしろ逆。意図して悪の権化であるハイド氏の側に向かおうとする。人の本性か。


SFの古典的名作。タイムマシンを使い戦前の東京の姿を眼前に見せてくれる。最後は予想どおり(以上)のエンディング。解説の星新一も泣かせる。


この夏唯一の遠出、丸岡城で見かけた本。今の私ならなんと書くだろう。「あなたが亡くなった直後に生まれた娘は来年大学受験です。力を貸してやってください。」


話題になった映画の原作。設定としては面白いかもしれないけど、実際こんなことを考えている公務員なんていないだろ。でも、世間にはこんな風に思われていると言うことなのか。


池田氏が中学生向けに書いた哲学入門。一貫して考えることの大切さを語る。実際の中学生達はこれを読んでどう思ったろうか、何を考えたろうか。


盛和塾で交わされた問答をまとめたもの。稲盛氏もさることながら、生徒である若き経営者達の意識が驚くほど高い。


何とも理解不能な物語。どれほどの人がすべてわかって読んでいるのだろうか。一体全体この物語の中では何が起こったのだろうか。


哲学者が政治を行った唯一の例だとか。断片的に書き留められた文章は互いに脈絡がなく、続けて読み通すのは骨が折れる。しかしながら、短い一篇一篇に深く考えさせられる。


映画の原作他の短編集。アメリカではヘミングウェイと同時代の超人気作家らしいのだが、、存じ上げませんでした。


人気シリーズの第二弾。脇(?)役の7人の老人達のキャラクターが秀逸。この作家も外れがない。


貧乏神、疫病神、死神に次々に取り憑かれたら。自らの恨みを晴らし、我欲を通し、結局最後は天命に殉ずる。


改めて読んでみる。いずれのテーマも重く、哀しい。


もしあのとき、~だったら、と自分の人生を考えたとき、全く違う人生がそこに浮かぶ。果たして本当の自分は。最後に明らかになる事実。新たな疑念。胡蝶の夢。


著者の私語に出された三部作。いわゆる再編集ものであるが、同じ装丁の本3冊が違う出版社から出されたというのは知らなかった。あれだけ小気味よくズバズバと切り倒していく彼女が愛犬のことになるとメロメロというのも面白い。


本当なら今もサッカー日本代表を率いているはずの著者による、サッカーを通じた日本文化論。日本人の無責任ぶりなど、なかなか手厳しく、思い当たるところも多い。


もし自分の余命がわかるとして、金を払ってまで調べようとするだろうか。人生h阿一寸先が闇だからこそ面白い。まただからこそ必死に生きようとする。


果たして地球の未来を予測するなんてことが本当にできるのだろうか。人間が地球にそれほど大きな影響を及ぼすなんてことができるのだろうか。


数ある次郎評伝の中では秀逸のでき。彼の理解者、信奉者であるから当然か。


講談社版、文章が短く読みやすい。『私』とは何か。一貫してキーワードとなっているこの問いへの答えは。答えはないのかもしれない。問い続ける?誰が?誰に?私が?私に?


なかなか理解しにくい主人公代助。三部作の二作目であるなら結末はどうなるのか。まさに『それから』のそれからはどうなるのか。イマジネーションは広がる。


13億人を擁する国家が、一つの会社組織のように経営されている、そしてさらに驚くべきは、人材育成のシステム。追い越された日本は絶対に追い越せない。


筋ジストロフィーで亡くなった鹿野なる人物の介助ボランティアたちを描くノンフィクション。まさにバトルとしか言いようのない世界。


サムシンググレートの大いなる力を紹介する著書。書かれていることは何度も眼にしたエピソード。


およそ20年前の南極越冬隊記最新作。おそらく最初の本がいちばん面白いのではないか。


彼の本は本当に久しぶり。いろいろなテーマの本を手がけるが、どうも話の展開が同じパターンで何というか。。。


面白い対話集。プラトンならこう書いたろうか。。。


在日韓国朝鮮人の実態、心理をストレートに伝えるレポート。在日外国人がかくも住みにくいこの国というのか、いったい何なんだ?


この本を読むと「どうすればわかるようになるか」という解決方法がわかるわけではない。すべからく対人関係の基本、如何に相手の視線に合わせられるかということのようだ。